今日は、就職支援相談員の森永今日子さんに書いてもらいます。
皆さんこんにちは、森永今日子です。
先日の濱田さんの記事に「資格を持っていれば『この人は努力をする人だ』という証明になります。」という話がありました。
これは、本当にもっともだと思います。
付け加えるとしたら、その努力とは「ただ頑張る」だけではなく「『結果の出る努力』『適切な努力』のできる人」という証明になるということです。
「どんな資格を取ったら就職や転職に有利なんですか?できたらそんなに難しくなくて時間も費用もかからないものがいい」という質問を受けることがあります。
そのような質問を受けた時には「難しくて時間も費用もかかるものほど就職や転職に有利です。難しくなくて時間も費用もかからない資格なら誰でも取得することができます。誰でも取得できる資格でも、もちろん持っていて無駄になるということはありません。でも、『難しくなくて時間も費用もかからなくて誰でも取得できる資格を持っています』という人と『難しくて皆が敬遠する資格を時間や費用や様々なコストや努力を支払って取得しました』という人のどちらが評価されるでしょうか?」とお答えします。
もちろん、評価されるのは後者ですよね。
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ここのポイントは「努力しました」だけでなく「その結果取得しました」ということです。
濱田さんが書いているように、企業は努力を続ける存在です。
だから、努力をできる人が求められます。
そして同時に企業は、結果を出すことが求められる存在です。
だから、努力だけでなく結果を出すことができる人が求められます。
例えば私の持っている「博士号」という資格は、ただ大学院に定められた期間通って受け身で講義を受けていれば取れるというものではありません。
大学によって基準は少し異なりますが、博士号を取得するには何本かの論文を学会誌に掲載する必要があります。
論文というものは、ただ思い付きや調べたことを書けばよいというものではありません。
論文に書いてよいのは「これまでに誰もできなかった発見」です。
そして論文は、学会で発表し、厳しい審査を受けて「これは価値がある」と認められないと掲載されません。
「これまでに誰もできなかった発見」をするためには、これまでに誰が何をしてきたかを徹底して調べる必要がありますし、テーマを決めたら緻密な研究計画を作成し、結果が出るまで実験や調査を繰り返します。
どんなに頑張って調べて実験や調査をしても、結果が出なければ最初からやり直しです。
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私も、実験や調査の結果が出なくてやり直しになった経験はたくさんあります。
私は大学内で実験するだけの研究ではなく実際に医療現場で調査をさせてもらったり障害児・者やそのご家族にお話をうかがったりして進める研究をやっていたので、営業企画のような作業もたくさんありました。
結果が出なければそれらもまた最初からやり直しです。
途中までの資料を見せて「私はこんなに頑張ったから認めて」と言っても通用しません。
ただやり直すだけです。
私は5年間で無事博士号を取得しましたが、一般的にはもっと年数がかかりますし、在籍可能年数の限界まで大学院に残っても取得できない人も珍しくありません。
途中で退学する人もいます。
博士号が取得できなかった人も頑張らなかったわけではありません。
朝起きてから夜寝るまでずっと研究のことを考え、夜は夢にも出る状態まで頑張ったけれども結果が出せなくて論文が書けなくて博士号が取得できなかったという人はざらにいます。
博士号を取得できた私が取得できなかった人よりも優れているというわけではありません。
私はただ「博士号を取るための努力」をすることができたというだけです。
資格を取るのに必要なのは、この「結果の出る努力」「適切な努力」です。
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大学院の5年間という時間は皆同じです。
私は博士号を取得するためにどのような努力を行うのが適切なのか?つまり、どういうペースで研究を進めていく必要があるか?ということを徹底的に考えて、そしてひたすらに心理学をやり続けました。
例えば、私は大学院の一期生でモデルケースにする先輩や相談できる人がいなかったので、積極的に学会や他大学の研究会に出るようにしました。
幸いにも優秀な方にたくさん出会え、その方々の研究生活を見せていただくだけで非常に参考になりましたし、「これだけは今しておいた方が良い」「こうすると失敗してしまうから気を付けて」「失敗したらこうしたらいい」などの助言をたくさんいただけました。
他にも色々な工夫と努力をひたすら続けました。
いつも頭のどこかに「結果が全て」「頑張っただけじゃ何の意味もない」というのがありました。
私は結果として5年間で論文をいくつも学会誌に掲載することができ、無事博士号を取得でき、現在心理学は私の中で唯一の自信を持てるものとなっています。
もちろん、私より優秀な心理学者は山ほどいるというのは事実ですが、私も「博士号を与えるに値する」という認定を受けているわけで、それは本当に大きな自信になります。
資格を持っていることが自信につながるというのは、博士号に限らずどの資格でもいえることでしょう。
また、何か大変なことに取り組んでいて「もう無理かも」と思った時に、博士号を取るための努力の過程を思い出すと、まだ何とかやることができそうな気がしてきます。
私は心理学以外のことはあまり自信がありませんが、これまで心理学に対して行ってきた努力と同じようにやればきっとできるだろうと思うことができます。
実際に当校の業務には、学校運営、企業回り、PCやblogの管理など心理学とは直接関連のない作業もたくさんありますが、何とかやれています。
「資格を取るのにあれだけ頑張ったし資格も取れたんだから他のことも頑張れる気がする」というのは、他の資格をお持ちの方も同じようにおっしゃいます。
皆さんも、例えば学生時代の勉強や部活など「これはとにかく努力して結果を出せた」ということを思い出せば「あの時あれだけ努力して結果を出せたんだから他のことも頑張れる気がする」とお感じになるのではないでしょうか。
ご存じの通り、就職活動において自己PRはとても大事です。
「『結果の出る努力』『適切な努力』のできる人」という証明、「資格を取るのにあれだけ努力して結果を出せたんだから他のことも結果を出す努力をできる」という自信は、必ず有利に働くはずです。
もしこれまでに「これはとにかく頑張って結果を出せた」という経験があまりないという方は、その経験を作るために資格取得のための勉強を始めてみるというのもよいのではないでしょうか?
「適切な努力の仕方」を一人で見つけるのはなかなか大変なので、ぜひお手伝いさせていただきます(^^)
この文章の著者の森永今日子です。
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