2012年5月11日金曜日

不登校への対応 ねじれた親子関係 親は子供にどう向き合うべきか


多かれ少なかれ、登校拒否中の子供は親に対して《殺意→憎しみ→不信感→違和感→普通→信頼→愛情》のどれかを持っています。
殺意は、よくニュースで流れる子が親を殺す事件につながります。あるいは他人にそれが向けられたりします。
そこまでいっていたら、登校拒否を解決するなんてレベルではありません。

登校拒否の場合、親に対し、不信感や違和感、ちょっとひどいと憎しみの感情を持っている子供が多いと思います。
もちろん、信頼されているし、愛情をお互いに持っているという家庭もあります。
そういうケースは、親がフリースクールや不登校支援施設(カウンセリングなど)に通わせるのに骨は折らないと思います。
しかし、無理に通わせようとすると、親子の間に不信感が芽生� ��てしまいますが。

多くのケースが当てはまるという、親に対して複雑な感情を持っている子供の場合、親の言うことを容易に聞いてくれません。
わが家でもそうでした。
現在はないですが、息子は父親には憎しみを持っていました。
わたしには不信感、ちょっと割り引いて考えると違和感を持っていたでしょう。
普通の関係でなくなっていたと思います。
それは私が息子が登校拒否になったことで焦ってしまい、不安が高まったことで、息子を追いつめてしまったからです。
社会から取り残される恐怖をもってしまいました。学校に行けばすべてうまく収まると思っていたのです。
だから、弱音を吐く息子を無理してでも通わせようとしてしまったのです。
それで無理して通って万事収まるぐらいだった ら、最初から登校拒否にはなっていなかったにもかかわらず。
息子は怠けたくて登校拒否になったわけではありません。
私が言うのも何ですが、誰よりも粘りがきき頑張ることができる子供でした。
学校に通わなければ遅れをとるという強迫観念が、精一杯適応しようと頑張ってきた息子の心を踏みにじってしまったのです。


(エクアドルのように学校は何ですか? )

ですので、登校拒否に子供が陥って以来、とりあえずフリースクールに通わせようとしましたが、息子は容易に首を縦に振りませんでした。
邪魔するなという剣幕でくってかかられたこともありました。
私と子供の心はそれぐらいすれ違っていたのです。
カウンセラーに相談しに行くときも、拒否感を強く示し、さんざんわたしを苦しめました。
そして、この先生しかいないという方の時も、最初は非常に手を焼きました。
わたしの薦めること、やることなすことにすべて抵抗を示し、嫌悪感を表明したんです。
どうせ俺の心なんかわからない、そのくせに自分の都合で何とかしようとするな! といったところでしょうか。
もしくは、俺の心がおかしいから正してあげる、と私の対応をそう受け 取ったのかもしれません。
私としては、子供のためを思ってやってきたことですが、すべて裏目でした。
それでも、息子は私しか頼れる存在はいませんでしたし、そういう出来事以外は、うまくやっていたと思います。
息子も、頼らなくちゃいけないこの家族という存在と、もっとわかってもらいたいという希望との狭間で苦しんでいたと思います。

前置きが長くなりました。
そういう親子関係が普通じゃなくなるのが不登校の問題ですが、でも親は子供を何とかしたい
でも子供は心を閉ざしている。
それじゃぁ、前進できません。
どう不登校引きこもりになる子供に親は対応したらいいのか、これなくして、解決には至らないのです。

どうやって不登校サポートプログラムに通わせるかが重要になってきます
(そもそも親の言うことを聞かないわけですので、自力解決では難しいです。もっとこじれるかもしれません)
親が一生懸命、愛情を持って頑張れば頑張るほど、子供とのすれ違いが生じてきた場合、いち早く専門家、カウンセラーに相談することをお勧めします。


"梁を埋める"

たとえば、私たちがお世話になった先生がいくら能力が高く素晴らしい人で、心に訴えかける能力がずば抜けていると言っても、子供が通うことを拒否したら意味がありません
どうやら子供が(何にも先生のことを知らないのに、知ろうともしないのに)通わせようとする親に抵抗するケースが多いみたいです
とにかく親の言うこと、やることなすことにすべて猛烈な抵抗と拒否をするから、そうなったらいくら先生がすごい方でもどうしようもありません。
実際に通わなければ、子供の心は変わりませんから。
子供がある程度やる気にならないと、自立心を持たないと、何にも始まらなかったです。

子供だって苦しいはずです。
助かりたいといつも思っているはず
でも、それ以上に親への恨みつら� �、抵抗と拒否の感情は凄まじいということでしょう
私たちも本当に手を焼きました。

子供はいまはもう先生に心服しているようですが、最初は会うどころか、話すらしていないのに、「絶対いやだ!」の一点張りでした
未知の人間に会うことすら、非常に心に負担がかかる上に、何をされるかわからない恐怖と不安があったでしょう。
それ以上に、私たち親が薦めることには絶対言うことを聞かないという頑固なねじくれた心もあったと思います。

この問題に関しては、はじめっから無理矢理にでも通わせることは、逆効果だと思います。
最後の最後で無理矢理通わせることはいいかもしれません。
でも、最初から、子供の言い分に耳を傾けず、自分たちだけの都合で、強引に連れて行くのはますます親子関係 に溝を作ってしまうでしょう。
上から目線で子供に接するとろくな結果にはなりませんでした。


なぜ高校は私の人生の大きな部分になります

そうしたら、私たち親はどう対応して、何をすればいいんでしょうか?
まずは親子の関係といえども、ねじれたり溝ができてしまったら、もう理屈は通用しません。どんなに正しいことを言い聞かせても、聞く耳を持ってくれません
子供はますます意固地になっている状態で、理屈責めしたら、取り返しがつかない軋轢が生まれるかもしれません
なぜなら、子供は本当に自分の心をわかってもらいたい、認めてもらいたいと思っているのに、親が理屈攻めしたら、感情を無視してしまうことになります。
親の価値観を子供に無理強いするからです。理屈はしかも親自身の言葉ではありません。世間一般の常識というやつです。
ただでさえ、世間一般からずれてしまって、努力して戻れそうにない自己嫌悪感を� �っているのに、世間一般の常識を教えてやるという対応の仕方では、反発を食らうだけです。
ますます「俺の心をわからないのか! お前に俺の心なんかわかってたまるか!」と発展してしまうのです。
親も虚勢も世間の目も学校に通わなければいけないという常識も捨てて、すべての常識すら捨てて、子供をありのまま受け止めてください。
私の場合、それをすることで、はじめて、昔のような親子関係になれたと思います。

あくまで、子供の心情に寄り添って、なおかつ愛情を持って、決して理屈責めなんかせずに、向き合うこと
その方法は、先生がよく知っているので、おとなしくそれに従った方がいいです
電話でしっかり聞いた方がいいですよ
私たちも先生の言うとおりにして、やっと子供が少し話を� �いてくれる脳みそになってくれました。
もちろん、子供にとって未知のところに連れて行かれるという恐怖と不安はあったでしょうが、とにかくついてくれることにはなりました。
あとは、もう先生に任せればいいです。潜在意識訴求能力が抜群でしたから、処理しきれないマイナスの感情も解消してくれましたし、なにより次第に子供がやる気になってくれたことが大きかったです。


他の体験記が書かれてあるホームページを拝見しても、子供はそれで心を開いていくようになっているようです。
ここは親の顔が潰れたとしても、子供の不登校克服と元気に立ち直ってくれることがまず大事です。
私たち親のエゴで子供を無理矢理何とかしようとするのではなくて、子供なりのエゴに寄り添って、駆け引き抜きで向き合えばいいです
それまでだって、子供は私たち親のエゴにさんざん振り回されて、ボロボロになってしまったのですから(意図的ではなかったにしても)
親の子も対等でなければなりません。感情を持った一人の人間同士の交流から、絆は生まれます。

もちろん親子関係は良好なんだけど、学校や教師とのトラブルで心を閉ざして登校拒否になって人もいるでしょう。
そちらは話は早いと思います。
ただし親が不登校を解決して、早く学校に行って欲しいという一方的なエゴの押しつけは駄目だと思います
愛は絶対必要だけど、でも親の一方的な愛情は意味がないです。
子供に届いてはじめて本物の愛になるのですから
どうやらわたしも一方的な愛を押しつけていたかなとそのときにはじめて実感して、申し訳ない気持ちになりました。

一つ感じたことを書きます。
子供は親に複雑な感情を抱いているのがほとんどと書きました。
でも、うちは違う、良好だという人もいると思います。
実は子供は親に反発を感じているとしても、親に養ってもらっている、閉じこもって暮らせるスペースを与えてもらっている感じています。
だから表面的にあわせている子供もいるんです。
すごく計算高いんだけど、「演じている」わけなので、子供の心はその矛盾に苦しみます。
それで生きづらい自分にもっとしてしまうこともあります。
本当の子供の心をちゃんと真摯に向き合って、親のエゴだけで子供見ないで接することが大事だ� �感じました。


そんなこんなで、ココロの問題を先生は最高の敬意をもてるくらい造詣が深いので、プロに任せてアドバイスを仰ぐのが一番です
わたしも夫も非常に勉強になりました。
子供も一生学べない経験を岩波先生のところで得ることができ、非常に成長したのは確かでした。



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